2008年3月4日火曜日

ブラバンCD人気加速 若者に新鮮さ、中高年に懐かしさ

ブラスバンドの演奏を集めたCDが人気を呼んでいる。火付け役となった高校野球の応援曲集「ブラバン!甲子園」の売り上げは十五万枚を突破。二月末には駒大苫小牧高野球部の応援曲を収録した「ブラバン!甲子園2」が発売された。ディズニー映画など親しみ深い曲を金管楽器でアレンジしたCDも今月末に登場する予定で、クラシックの新ジャンルとして道内でも定着しつつある。
 「主にコンクールの練習用に購入される、クラシックコーナーの地味な存在だったのですが…」。タワーレコード札幌ピヴォ店の吉田史一さんは、三十種近くに達したブラバンのCDを見渡す。
 プロの吹奏楽オーケストラによる高校サッカー選手権の応援曲、CD会社・エイベックスのヒット曲とクラシックらしくない品ぞろえもある。購買層は中高生から七十代までと広い。二十六日には佐渡裕さん指揮でディズニー映画曲集が出る。
 昨年六月発売の「ブラバン!甲子園」(ユニバーサルミュージック)はライブ盤と合わせ全国十五万枚、道内で七千枚販売のヒットとなり、夏の甲子園大会を過ぎても売れている。同社の末崎正展(まさのぶ)プロデューサーは「金管のきらびやかさと打楽器の躍動感は若さや熱気を感じさせ、ポップスと相性がいい」と新ジャンルの開拓に満足そうだ。
 吹奏楽を演奏する人たちも喜ぶ。「アルプス席の演奏は表現を競い合う一つの芸術文化。それが世に認められたようでうれしい」と駒大苫小牧高の吹奏楽局顧問、内本健吾教諭。駒沢大の応援曲を基に香田誉士史前野球部監督と一緒に作り、甲子園連覇の原動力となった曲「チャンス」が、CD化のリクエスト数で全国一となり、二月二十七日発売の「ブラバン!甲子園2」に収録された。
 全日本吹奏楽連盟によると、吹奏楽人口は中高生を中心に推計五十万人で、道内は三万五千人。卒業生を加えると全国で百万人以上に及ぶ。「若者はノリの良さを新鮮に感じ、中高年は青春時代に奏でた懐かしさからCDを手に取っているのでは」と同連盟の川田正直事務局次長はみている。

(北海道新聞より引用)

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